月経のお悩み・PMS(月経前症候群)
月経のお悩み・PMS(月経前症候群)

「月経痛やPMS、不正出血などは当たり前」「我慢するのが普通」と思っていませんか?実は、多くの女性が月経に関してさまざまな症状に悩みながらも、「体質だから」と見過ごしてしまっているのが現状です。
月経に関する悩みは、「周期の乱れ」「つらい痛み」「月経前のイライラや気分の落ち込み」「乳房やおなかの張り」など多岐にわたります。こうした症状には、ホルモンバランスの乱れや卵巣・子宮の病気が隠れていることもあります。
女性の健康と密接に関わる月経。その仕組みを知り、身体からのサインを適切に受け止めることが、健やかな毎日を過ごすための第一歩です。「少し変かも」と思ったときには、どうぞひとりで抱え込まず、婦人科にご相談ください。
子宮の内側は「子宮内膜」と呼ばれるやわらかな組織で覆われています。この子宮内膜は、妊娠の準備として排卵後に少しずつ厚くなり、受精卵が着床しやすいフワフワのベッドのような状態になります。しかし、妊娠が成立しなかった場合、厚くなった子宮内膜は不要となるため、排卵から約2週間後に自然にはがれ落ち、血液と一緒に体外へ排出されます。この出血が月経(生理)です。
つまり、月経とは、「卵胞の発育→排卵→子宮内膜の増殖→不要となった内膜の排出」といった流れで起こる、女性ホルモンによって調節される自然なサイクルの一部です。
月経にまつわる不調には、体の内側で起きているさまざまな要因が関係しています。ホルモンのバランスをはじめ、子宮や卵巣の病気、日々の生活習慣やストレスといった心と体の環境が複雑に影響し合いながら、月経のリズムや症状に影響を与えています。
思春期、ストレス、過度なダイエット、加齢、閉経前などによって女性ホルモンの分泌が不安定になることで、月経周期や症状に影響が出ます。
子宮筋腫や子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群などが月経痛や月経不順の原因になることがあります。
ストレスや不安などの心理的要因も、月経に関わるホルモン分泌や身体症状に影響を与えることがあります。
月経に関する症状は人それぞれで、まったく異なる悩みを抱えていることがあります。代表的なものには、以下のようなものがあります。
月経不順といっても、その現れ方にはいくつかのタイプがあります。たとえば、周期が長くなる「稀発月経」、短くなる「頻発月経」、出血の期間が長く続く「過長月経」、逆にすぐに終わってしまう「過短月経」などがあります。これらはすべてホルモンバランスの乱れや卵巣機能の低下などが関係しており、症状の背景にはさまざまな体の変化が隠れていることもあります。
月経痛には、原因となる病気がある「器質性月経困難症」と、明らかな病気がないにもかかわらず痛みが強く出る「機能性月経困難症」があります。前者では子宮内膜症や子宮筋腫などが背景にあることが多く、後者ではホルモンの変動や体質、精神的ストレスなどが影響します。どちらの場合も、症状がつらくて日常生活に支障があるようであれば、早めに婦人科を受診しましょう。
PMS(月経前症候群)は、月経が始まる前に毎回繰り返される心や体の不調で、イライラや気分の落ち込み、むくみ、頭痛、胸の張り、眠気などさまざまな症状が見られます。なかでも精神的な症状が強く、日常生活に支障をきたすほどの状態になると、PMDD(月経前不快気分障害)と診断されることもあります。
上記のような症状がある場合には、何かしらのホルモンや身体のバランスが乱れている可能性があります。
月経に関する悩みがある場合、まずは詳しい問診から始まり、必要に応じて以下のような検査を行います。
これらの結果を踏まえ、ホルモン異常や器質的な疾患の有無を診断し、最適な治療方針を決定します。
治療は症状や原因により異なりますが、主に以下のような方法があります。
いずれも患者様の症状やライフスタイルに合わせて、無理なく継続できる治療法を一緒に考えていきます。
月経に関するつらい症状は、自然に治ることを期待して放置してしまうと、かえって悪化したり、妊娠しづらくなる原因になったりすることもあります。さらに、痛みや不調が続くことで日常生活に支障をきたし、心身の健康や生活の質(QOL)を下げてしまうことも少なくありません。
月経は女性の健康状態を映す鏡ともいわれます。月経の悩みは決して特別なものではなく、誰もが抱える可能性があるものです。気になる症状があれば、まずはご相談ください。専門的な視点でお身体の状態を一緒に見つめ直し、快適な毎日を送るお手伝いをいたします。
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