2026年9月19日
こんにちは😊
今回は、子宮頸がんワクチンについてお話ししたいと思います。
「子宮頸がんワクチンって、結局どういうものなの?」
「副反応が心配……」
「もう接種の対象年齢を過ぎてしまったけれど、今からでも意味はある?」
診療をしていると、このようなご相談を受けることがあります。
子宮頸がんの原因の多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。
HPVは決して珍しいウイルスではなく、性的接触のある女性の80%以上が、生涯に一度は感染するとされています。多くの場合は自然に排除されますが、一部では感染が長く続き、子宮頸がんにつながることがあります。
HPVワクチンは、このHPVの感染を予防することで、将来の子宮頸がんを予防することを目的としたワクチンです。
現在、日本の定期接種で使用されているのは9価HPVワクチン「シルガード9」です。
2026年4月から、定期接種に使用されるHPVワクチンは9価ワクチンのみとなりました。
定期接種の対象は、小学校6年生から高校1年生相当の女子です。
接種回数は、接種を開始する年齢によって異なります。
15歳未満で9価ワクチンの接種を開始した場合は2回、
15歳以上で開始した場合は3回が基本です。
「副反応が怖い」という気持ちも、もちろん無理のないことだと思います。
接種後には、注射した部分の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
頭痛や発熱、だるさなどがみられることもあります。
まれではありますが、重いアレルギー反応などが起こる可能性もあります。
ワクチンだから絶対に何も起こらない、ということではありません。
だからこそ、メリットだけでなく、起こり得る症状についても知ったうえで、ご本人やご家族が納得して接種することが大切だと私は考えています。
また、HPVは女性だけが感染するウイルスではありません。
男性もHPVに感染し、尖圭コンジローマや肛門がんなどの病気に関係することがあります。
日本でも男性へのHPVワクチン接種について、現在検討が進められています。
(ちなみに私は現在小学5年生の息子に自費で接種する予定です)
そして、もう一つ大切なのが「ワクチンを打ったから、子宮頸がん検診は必要ない」というわけではないことです。
HPVワクチンは、すべての子宮頸がんを100%予防するものではありません。
ワクチンによる予防と、子宮頸がん検診による早期発見。
この2つを組み合わせることが大切です。
HPVワクチンについては、過去の報道などから「怖いワクチン」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
だからこそ、私は「とにかく打ってください」と一方的にお伝えするのではなく、疑問や不安を一つずつ聞きながら、その方に合った選択を一緒に考えたいと思っています。
「子どもに接種させるか迷っている」
「以前接種を途中でやめてしまった」
「昔のワクチンを打ったけれど、追加で必要なの?」
「自分はもう対象年齢ではないけれど、接種について相談したい」
そんな場合も、どうぞお気軽にご相談ください。
子宮頸がんは、ワクチンと検診によって予防・早期発見を目指すことができる病気です。
正しい情報を知ったうえで、ご本人やご家族が納得できる選択をしていただければと思います。
めぐウィメンズクリニックでも、HPVワクチンについてのご相談・接種を行っています。
「こんなこと聞いていいのかな?」ということでも大丈夫です。
婦人科だからこそ相談できることもありますので、気になることがあればいつでもご相談ください。